何故、なんでもExcelでやる人がいるのか

 ブログは使いやすい?ITのなぜ操作性は良くならないのか?:けんじろう と コラボろう!:オルタナティブ・ブログを読んで日頃疑問に思っていた事に合点がいったのでメモ代わりにここに記しておく。

 タイトルにも記載しているので繰り返しになってしまうが私の疑問とは「何故、なんでもExcelでやる人がいるのか」と言うことである。いますね、計算が関わろうが関わるまいがホントになんでもExcelで文書や帳票を作成してしまう人。「連絡書」や「依頼書」の様な社内帳票みたいな物からひどい物になると「仕様書」やら「報告書」の様な物まで*1Cellを表の要素として使わず方眼紙みたいに縦横ぴっちり同じ幅にそろえて書いてあったりする。文書の挿入とか体裁の変更とかがどえらくやりにくいのだが作成した本人は気にしてないのかな。
 思わず実例を挙げた愚痴になってしまったが、それだけ私はExcelで書かれた書類が大嫌いなのだ。ところが吉田 賢治郎氏の文書を読んで「なんでもExcelでやる人」の心理が若干つかめた様な気がする。

罫線が減り、行間も自由でなくなり、レスポンスは悪くなり、キーボードも打ちにくくなり、親切なワンタッチボタンが消えた。 まあ、それは安いからしょうがないとあきらめたとしても、好きな位置に文字を打てなくなったのには驚いた。 今までは好きな位置に縦横に矢印キーだけで自由にカーソルが動いて、そこに文字が打てたのに、空白の場所にはカーソルが動かなくなった。 Enterで下に動かし、上に動かすのは↑キー、右に動かすときはスペースキー、左は← キーという整合性のなさである。 まったく不思議な現象であった。 今では慣れたが。 これが20年も前のことであり、まだ、あのワープロ専用機の操作性には達していない。


「ブログは使いやすい?吉田 賢治郎氏は良くならないのか?」より引用。強調はa2cによる。

 確かにExcelを使用すれば「罫線は打ち放題」だし「空の行を挿入すれば行間も自由に調整」できるし「好きな位置に文字」を打てるし「セル毎であればマウスで好きな位置から文章を書き始める*2」ことができる。なるほど、このような欲求に対してExcelは答えることができる、但しそれらはかなりイレギュラーな方法でありそんな物が一般化しているのは異常だろう。印刷して終わりの文書ならともかく再利用の可能性のある書類ではやっぱりやめてほしい。
 本来このような欲求に対して適当なソフトはワープロソフトや表計算ソフトと言った物では無くDrawソフトやDTPソフト*3と呼ばれる分野の物だろう、しかしながら一般の企業の事務担当者にこれらのソフトが配布されているかと言えばそうでは無い、なぜならMS Officeにこれらのソフトは含まれてないからだ。勢いOfficeに含まれている既存のソフトで無理矢理工夫することになってしまう。
 Microsoftさん(別にJUSTSYSTEMさんやLotusさんを引き継いだIBMさんでもいいのだが)次回のOffice suiteにDrawソフトやDTPソフトを同梱してくれませんかね、まじでお願いします。「なんでもExcelでやる人」にはホント困ってますから。

#注意 吉田 賢治郎氏は別にExcelについて記載された訳ではありません。元記事は「ITの操作性」について述べられた物です。

*1:一番ひどかったのはExcelのSheet単位に写真が貼り付けてあるだけの物、見にくいわファイルがでかくなるわで散々だった。ほんとやめてよね

*2:だからCellを方眼のようにするのだろう

*3:PC-9801で使った言図というソフトは使いやすかった