Playstation4 のカメラケーブルを延長する方法

Playstation4VRを遊ぶ際必須のPlayStation Camera(CHU-ZEY1J)、この製品の最大の問題点はケーブルが短い事。約2mしか無くPS4のレイアウトの大きな制約となります。我が家の場合プロジェクターを使用してるため、スクリーンを避けて接続しようとするも全然長さが足りません。

その為、市販のPS4用 AUX端子延長ケーブルを使用していたのですが接続が不安定で頻繁にゲームを中断する羽目に、何とかならんかなとWebを漁っているとPS4のAUX端子が実はUSB3.0の信号規格になっているらしいとの情報を得ました。下記のWebサイトでは実際にPlaystation CameraのAUXコネクタをUSB3.xのコネクタに変更しWindows PCに接続しています。

techblog.forgevision.comならば、USB3.x用のブースター付き延長ケーブルを使用してやれば安定するのではと考え実験したところ5mまでは上手く延長できるのを確認したので記録しておきます。

 

作り方

概要

下図の様にPlaystation CameraのAUXケーブルを切断し、USB3.xのPlugとReceptacleを取り付けてUSB3.xの延長ケーブルを挟み込めるように改造します。

f:id:a2c-ceres:20191208230657p:plain

AUXケーブルを切断しUSBコネクタを取り付ける

 コネクタの取り付け

 USB3.xのコネクタは秋月電子通商で入手しました。Plugは「ケーブル取付用USB3.0コネクタ(Aタイプ、オス)」、Receptacleは「USB3.0コネクタDIP化キット (Aメス)」を使用。Receptacleはケーブル取り付け用が見つけられなかったので変換基板付きとしました。基板用コネクタをそのままケーブルに取り付けるのはできなくは無いですが、はんだ付け強度に不安があったので。

Plugの作成

下記の様にはんだ付け、外皮シールドのDrain wireは本来はんだ付けの必要は無いんですけどカシメに失敗したのではんだ付けでコネクタシェルに接続しています。

f:id:a2c-ceres:20191210025915p:plain

USB3.0 PLUG作成手順

 注意するポイントとしては、TXのペアとRXのペアを包んでいるシールドはできるだけ残す事。そして全体のシールドはコネクタシェルにしっかり接続する事です。

Receptacleの作成

Receptacleは基板に取り付けて使用するわけですが、入手する基板によって接続箇所が変わる事が予測されます、下記はあくまで秋月基板の例です。

f:id:a2c-ceres:20191218230940j:plain

レセプタクル接続

 秋月の基板FGとGNDに印刷が分かれていますが、実際はくっついているので関係ないです。

ブースター付きUSB3.0用延長ケーブル

ブースター付きと言うと何やら特殊なものの様ですが、仕様で想定されている本来の延長ケーブルはこちらのタイプ。アマゾンで購入 商品名は"CableCreation USB3.0延長ケーブル"、【NXPチップセット内蔵】とか書いてありましたがどう凄いのかはよくわかりません。

f:id:a2c-ceres:20191202191205j:plain

USB3.0延長ケーブル

現状

ケーブルをブースト付きに加工してからしばらく使用していますが、カメラを認識しなくなる不具合は現状発生していません。PlayStation Cameraのケーブルを切断する必要があるのが難点ですが、改造には満足してます。

f:id:a2c-ceres:20191218231851j:plain

天井にくっついてるのがPlayStation Camera