「本棚はもう増やさない」と言っていたのだがやっぱり足りない。特に漫画を収めるスペースがまるで足りていないのだ。というわけで一番背の低い本棚の上に市販の棚を追加する事にした。と言っても既存の棚に幅がぴったり合う棚が見つから無いので若干改造して使う事にする。
追加する棚の選び方
改造が前提なので当然組み立て式の家具から選ぶ。
1.寸法について
選ぶべき棚の寸法を検討する。
- 高さについて
当然、天井までの高さを超えないようにする。
今回はダボ穴とピンで上下の棚を接続する事にしたので天井までの高さから-10mm以上取る事にした。
- 奥行きについて
既存の本棚の奥行を超えない範囲で出来るだけ近いサイズのものを選ぶ。
奥行きの調整も不可能では無いが、加工する部分は少ないほうが良い。*1本棚は壁にぴったりくっつけているので奥行きが長い棚を選んでしまうと長い分だけ前に飛び出してしまう。
- 幅について
既存の本棚より若干寸法が長いものを選ぶ。但し長すぎてはいけない。*2
長さは既存の本棚の幅の+5mm迄で出来るだけ近い寸法の物を選ぶ、+5mmだと天板と地板の両端を2.5mm落とす事になる。鋸で切るのならもう少し余裕が欲しいところだ。しかし組み立て家具の場合、棚板は太鼓作りという角材で木枠を作った上に薄板を貼り付ける構造の物が多い。削る量が多いと強度が落ちてしまうのだ。*3
2.その他
- 袴はいらん
既存の本棚の上に乗せるので当然、袴は要らない。あっても空間が無駄になるだけ。
- 近所の家具屋・ホームセンターで現物(若しくは製品のシリーズ)が確認できるものから選ぶ
寸法図は外寸だけで板厚等は記載されていない。又メーカーによって寸法の考え方が違うので実寸とカタログ寸法を比較して確認しておく事が必要。
今回は白井産業のスロフィー(SLF-6090)を使用することにした。スロフィーの幅が853mm(実寸853.5mm)既存の本棚が848.5mmなので幅を5mm詰める事になる。近所の家具屋から発注。
実際の作業について
1.天板と地板を削る
削るために天板と地板をそろえてCクランプで挟む、挟む…
先生Cクランプの顎の大きさが足りません!!
しょうがないので造り用の結束バンドで締める。
木口をプラハンで叩いてそろえて、オービタルサンダーで削る。鋸を使わないのは薄く切る技術が私に無いだけ。時々スコヤを当てて直角を確認。削るのに2時間近くかかった。
養生テープで仮止めして寸法を測定。ここで寸法を出しておかないと後での修正は効かないので慎重に。
あとはマニュアル通り組み立てて背板をボンドで補強、マニュアルには載っていないが背板と溝の間にボンドを流し込むと棚全体がかなりしっかりする。
既存の本棚と結合するための穴を開けて
ディスクグラインダーに切断砥石をつけて4mmの鉄棒を切ってピンを作成。
元の本棚に空いていた穴にピンを差しこむ。そして棚を乗せて。
完成!(中身については突っ込まないで欲しい)
寸法も問題ないようだ。
これでかなり収納できるようになったはずなんだが、やっぱり入りきらないのだった。orz