FD3S TWSユニット修理(修理編)

 前日の解析でマイコンのリセット回路が妙な動作をしていることが判ったFD3STWS No.2ユニットですが今日はその修理編。なんとありがたいことにTWSユニットを自己解析した回路図を掲載されているWEBページがありました。
 かしまのHOMEPAGEライトリマインダと遅断パワーウィンドウで公開されています、ありがとうございます。
 かしま氏に感謝しながらリセット周りの回路をぐぐっと眺めてみると、どうやらMC14069を使った発振回路でリセット信号を生成している様子。そしてその発振を止めるのがトランジスタQ4で、Q4をコントロールしているのはマイコンuPD7554の5Pin、マイコンとQ4の間にはコンデンサC4が挟まれ直流をカットする構成なっている。コンデンサが挟まれている理由は多分マイコンがハングアップした時にPin5出力がH固定状態になると何時までもリセットがかからない状態になってしまう事を防ぐためだろう。だとすればuPD7554のPin5には交流波形(矩形波)が出力されているはずである。
 はたして、測定してみればuPD7554のPin5からは60Hz程度の波形が観測できた、となれば故障している部品はC4,R24,R22,Q4,R23のいずれかとなる。定格を超えない限りカーボン抵抗が電気的に故障する事はあまり無いので、故障した部品はC4かQ4の可能性が高い。まず電解コンデンサC4を取り外して容量測定を行う、すると容量がほぼ抜けきっていたためC4を手持ちの積層セラミックコンデンサ0.47uF*1に交換した。再度Pin11のリセット端子を測定したところ昨日観測したリセットの異常動作は無くなっていた。
 まあ、登録から10年以上経っている車なので電解コンデンサの容量抜けは仕方ない。土曜日にでも車に取り付けて最終的な動作確認をしようと思う。

#この記事は同様の故障を改善する事を保証しません。この記事を参照して修理、改造を行った場合に期待通りの結果が得られなくても私は一切の責任を負いません。

*1:振動が多い環境では積層セラミックコンデンサはノイズを吐くため本来は不適、今回は手持ちの電解コンデンサに105℃耐熱品が無かった為積層セラミックコンデンサを使用した