読書の秋と言うことで一冊紹介、まだ昼間は暑いけど。

テイルチェイサーの歌 (ハヤカワ文庫FT)

テイルチェイサーの歌 (ハヤカワ文庫FT)

 版元品切れの本かい!って突っ込まれそうだけど、古本も安いので許して。しかしハヤカワ文庫の品切れの多さはなんとかならんのか。
 内容は猫冒険ファンタジー?この小説のいい所は動物を主人公にした物語にありがちな「人間っぽいキャラクター」になっておらず「あくまで猫が主人公」であることでしょう。はっきり行って物語の進みは遅いです、記述のほとんどが猫の行動描写だったりするのですがそこが猫好きにはたまらんのです。
 まぁ猫っぽさも人間が観察した視点であって作られたリアリティであることには変わりが無いのですが、この物語の猫たちの行動が一々猫っぽい(なんか文章が破綻してるが、そうとしか言いようが無い)。作者のタッド・ウィリアムズは相当な猫好きと見た。
 詳細はアマゾンに任せるとしてファンタジー小説に抵抗が無く猫好きの人にはお薦め。